過払い金返還請求の問題となると必ずといっていいほど、倒産してしまった武富士の解決方法が気になるという方も多いのではないでしょうか。
武富士の過払い金返還期限について、気になる人もいると思います。
会社更生法が施行されることになり、過払い金返還請求を行ってもお金は戻ってこないと考える方も多いでしょう。
どのくらいの期間請求できるの?また、どのくらいの金額が戻るの?こんな疑問が当然のことながら多く出ています。
今回は、旧武富士の過払い金返還請求について解説していきたいと思います。
武富士の過払い金の返還率について
武富士に過払い金返還請求をしてもお金は戻ってこないと思われていますが、3.3%の過払い金が返還されます。
過払い金の返還は2012年の2月頃から開始されており、債権届が提出された順番に返還手続きが行われているようです。
この時、多くの方が「う~ん、全額じゃないんだ・・まぁ会社がつぶれちゃってるからしょうがないけど、過払い金返還請求をしてもたった3.3%しか戻らないのか。全額返還されると思っていたのに残念だ。」と言います。
しかし、よく考えてみると、武富士は倒産しているわけですから、少しでも返還されるだけましだと考えた方が良いでしょう。
しかしながら、100万円の過払い金返還請求を行っても、3.3万円しか戻らないのですから、かなり少ないと思うのは納得できます。
債権届出期間について
過払い金返還請求を行う場合、債権届出期間までに申請手続きを進めていかなければいけません。
その期限は2011年の2月28日となっていますので、この期間内までに手続きをしておかなければ過払い金返還請求を行うことはできません。


と思う方がほとんどでしょう。
いえいえ・・まだちょっとまって!早まらないでください。
実は、利息制限法の上限を超えて、過去に支払った利息については引き直し計算を行うことができます。
それにより借金の額を減らすことはできるのです。そう、高い金利はあくまで払う必要がないのです。過払い金は返してもらえるけど、引き直しは払わなくていいのですから、やる価値ありますね。
引き直し計算によって過払い金を算出する
利息制限法を超えて、過去に支払った利息に関しては、引き直し計算を行うことで借金の金額を減らすことができます。
法律で定められていない違法に高い金利は、あくまでも支払う必要がありません。
払いすぎてしまった過払い金については、引き直し計算と呼ばれる計算を行うことで、過払い金を算出することができます。
過払い金の計算ですが、インターネット上で公開されている計算ツールを利用することで過払い金を算出できるものの、専門家に依頼した方が確実で、間違いがありません。
長期的な取引期間ともなれば、過払い金の計算は非常に大変なものとなるので、早い段階で専門家に依頼することを視野に入れておいた方が良いでしょう。
どこに過払い金を請求するの?ここからは弁護士の出番!
引き直し計算をして過払い金返還請求を行う場合、算出された請求額を請求しなければいけません。
「武富士は倒産しているのに、どこに請求するの?」
と思うかもしれませんが、会社について詳細を調べてみると下記のことが分かります。
旧武富士の社名での消費者金融事業は終わってしまったものの、株式会社ロプロに社名を変更して日本保証となっていることが分かります。
つまり、武富士の金融事業を日本保証が引き継いでいることになるため、ここに過払い金返還請求を行うことになります。
また、会社更生手続きが始まっている時点で、過払い金が発生しているにも関わらず、そのことに気づかずに返済を継続していた場合、これも過払い金として戻ってきます。
この時のお金については、会社更生法127条にもとづいて全額の返還請求が可能です。
そのため、過払い金返還請求などの払いすぎた利息に関しては、手続きさえすれば借金の返済額を減らすことができるということです。
早く言えば正しい法律手続きで、何らかの形で過払い金=払い過ぎをもどしたり、不当な金利の借金を減らせるということです。
しかし、たとえば継続して日本保証が裁判所を通じてあなたに支払請求をしてくることもあるでしょう。
でも慌てないで大丈夫。
日本保証に直接には連絡しない
ここで大切なことは、裁判所から書類が来た場合にはすぐに専門家(弁護士、司法書士等)へ相談すること。絶対放置しないこと。そして、どんなことがあっても日本保証に直接には連絡しないことです。

ストップ!
今までの経験から言わせていただくと、あわてて、直接「こんなものが来たんだけど」と請求先に連絡してしまう人がたまにいます。
日本保証の前はロプロという会社名でその前の前身の会社は、強引な取り立てで社会問題にもなった商工ローン大手の日栄という会社なのです。
この強引な取り立てでついた会社のマイナスのイメージを払拭するために、株式会社ロプロへ社名を変更しました。そして、「日本保証」へと再度社名を変更したのです。
名前だけ変えて、イメージUPを図ろうとしても元は同じです。(ようするにごまかしですね)
あまり前向きな対応をしていた会社とは言えません。なので個人として連絡しないほうがいいのです。(なめられてしまったら厄介ですから)
旧武富士の債権の多くは、日本保証が引き継いでいます。でも引き直しをしたり、過払いが起こっている可能性も高いです。
まず、今払い続けている人は債務の引き直しを行いましょう。専門家にコンタクトは任せましょう。
借り手は債務を認めさせ、払わせようとします。
直接コンタクトして1円でも払ってしまうようなことになると、借金を認めたこととなり、5年経過の借金の時効援用もできなくなることがあります。(大変です!)
できるだけ早く借金の消滅時効に、詳しい法律の専門家に相談することが大事です。
全ての交渉権は弁護士に移行するため、債権者自体も債務者と直接連絡できなくなります。
一刻も早く、旧:武富士で不当な金利でできた、過払い金や支払いを返還期限内にできれば、整理することが、あなたの生活を新しく変えていくことになります。
どんな借金も専門家に相談し、債務整理や過払い金返還請求を行えば、必ず解決することができますのでまずはお近くの弁護士に相談することから始めてみましょう。
武富士の過払い金の返還期限のまとめ
会社更生法によって、会社自体が倒産したからといって、過払い金返還請求を諦める必要はありません。
弁護士に引き直し計算を依頼し、正しい過払い金を算出して請求すれば、全額戻ることはなくても多少の返済があります。
借金を抱えていた状態から解決の糸口が見つかるというのは、自分の人生を再建するためにも非常に良いきっかけとなると思いますので、勇気を持って弁護士に相談してみましょう。
最近の弁護士事務所は、初回相談が無料のところが多いので、そのようなサービスを利用して弁護士を探し出してください。