借金問題を解決せず、放置していると強制執行が実行されます。
しかしながら、具体的にどのような状況になると強制執行が実行されてしまうのでしょうか。
差し押さえされてしまう行動について紹介していきます。
借金で強制執行されるヤバい行為
今月も借金返せなかったなぁ・・・遅れまくっているけど大丈夫?と思いながら半年経っていたら、ヤバいです。
恐らく2ヶ月目以降くらいから催促や督促が借りた金融機関からあったと思います。
あなたが気が付かなかったのか、または忘れたフリをしたのかわかりませんが、少なくとも相手にとっては「借りたものを返してない」状態ですね。
ということは、きっと督促状を送られたはずです。
覚えてないのであっても、裁判所から「訴訟の前に注意しますからね」というような「支払い催促予告」の書面が来ているはず。
それを無視していると、出廷願いなどが届いてしまいます。裁判を起こされて払ってくださいと言う形になるんですね。
それでも無視していると、大変です。あなたを法廷に呼び出したのに来ないし、何の連絡もない。裁判官はあなたが借金については自分で主張してないとみなされてしまいます。
したがって訴訟を起こした方が全面勝利となってしまうわけです。
そうなりますと払ってない借金はどうなるのか?
強制執行といって、あなたの持つ金目の物または、金、財産で取り立てを行うことができてしまうんです。
借りている消費者金融や金融会社が弁護士を雇っているはずですから、その人が代理になってあなたの返済を無理に迫って、それに相当する額を回収できる権利を有するのです。
督促の電話に全く出ない
借金を滞納してしまうと、自宅に督促の電話がかかってくるようになります。
電話の内容は、いつになれば全額返済できるのかということです。
債権者としては、返済期日を守ってほしいため、督促の電話をかけてきます。
このような電話に全く対応しないと、裁判を起こされてしまい強制執行されてしまう可能性があります。
電話による督促は、無視するのではなくて、しっかりとした受け答えをしましょう。
返済ができないのであれば、その事実について謝罪し、アドバイスをもらえば良いのです。
隠したりごまかしたりするとは、良くありません。
督促の郵便通知に全く返信しない
自宅の郵便ポストを見ると、金融機関から督促に関する通知が届いていないでしょうか。
借金を返済しないと郵便ポストに督促通知を入れられます。
こうなった場合は、指示通りすぐに返済を行いましょう。
督促通知を放置すると、強制執行になりかねません。
それを防ぐためには、事前に電話をしておくことが大切です。
債権回収業者が来ても対応しない
借金問題を解決しない状態が続くと、自宅に債権回収業者が来る可能性があります。
自宅にいるにも関わらず、玄関扉から出ないと居留守を利用していると思われ、強制執行を実行される可能性があります。
もし、自宅に債権回収業者が来た場合は、今すぐには返済できない事実を話しましょう。
ただ返済できないというのであれば、債権者は納得しませんので、金利面などについて交渉してみましょう。
もしかしたら、金利を下げられる可能性があります。
このような交渉をせずに、払えない状態が続くと、間違いなく強制執行が実行されますので気をつけてください。
電話で約束したルールを守らない
督促の電話がかかってきた際に、しっかりと電話に出ることは大切です。
しかしながら、電話に出れば良いというわけではありません。
電話に出て受け答えをするということは、そこに約束事が存在することになります。
「今月、5万円をしっかりと払ってくださいね。」
とスタッフの人に言われたのであれば、無視してはいけません。
指定される口座に5万円をしっかりと支払いに行きましょう。
もし、約束事を行い、指定された口座にお金を支払わなければ、強制執行が実行される可能性が高いです。
自分で返済できないのに対処しない
金融機関が強制執行を実行するのは、債務者がお金を借りていながら、自分で何も対処しないときです。
毎月1万円ずつでも、支払いが継続されているというのであれば、強制執行が行われることはないでしょう。
しかし、返済額が大きくなるばかりで、1円も返済しないというのであれば、間違いなく強制執行の対象者となります。
問題が大きくなってしまってから対処するのではなくて、小さな問題が発生した時点で金融機関と相談していれば、このような状態にはならなかったでしょう。
強制執行されたくなければ、しっかりと対処していくことが大切です。
そもそも返済する意思がない
電話に出ることもなく、自宅への督促にも応じないというのであれば、債権者は間違いなく返済する意思がないと感じるでしょう。
こうなってしまった場合、遅延損害金と金利によって、どんどん金額が大きくなってしまいます。
このまま時間が経過したとしても、返済されることがありませんので、強制執行が実行されてしまいます。
返済する意思がないと思われたくなければ、金融機関の人に電話で連絡しておくことが大切です。
強制執行されたくないなら債務整理
このような事をしていると、さあ大変です。
あなたの手持ちのもので、預金や車はもちろん、まずあなたが給与所得者であれば、お給料が差し押さえられます。
「えっ、お給料全部貰われちゃうの?」
と、そこは法の力で、生活に必要な最低限のお金以外のなかから、返済金額をもっていかれることになります。
返済が終わるまで毎月です。
当然のことながら、会社にも通知がいきます。なのでばれます。
会社に居づらくなる人ももちろん出てきますし、やめちゃう人も出てきます。
でもやめても借金の強制執行は終わりません。
財産から払わされることもあります。これは相手の弁護士のやり方次第。
ですので強制執行となってしまうと、いやでも借金と同等の形で返済をしていかなければならないのです。
借金を滞納してしまっているけれど、強制執行を受けたくないという方は多いでしょう。
強制執行を防ぎたければ、債務整理を実施するしかありません。
債務整理とは、借金問題を解決する方法のことで、法律事務所に相談することが一般的です。
あなたの借金状況に合わせて、債務整理方法を選んでいく必要があるため、1度無料相談を利用してみると良いでしょう。
他者の協力があれば、自分で返済できそうだという場合、任意整理を利用することで問題を解決できますので、お気軽に相談してください。
強制執行が行われる状況のまとめ
借金問題を抱えている状態で、強制執行されるとしたら、下記に記載する理由が考えられます。
- 督促の電話に全く出ない
- 督促の郵便通知に、全く返信しない
- 債権回収業者が来ても、対応しない
- 電話で約束したルールを守らない
- 自分で返済できないのに対処しない
- そもそも返済する意思がない
強制執行にならないように、強制執行になる前に専門家に相談すべきです。
何もかも無くしてしまってからでは遅すぎます!
そして失うものも多くなってしまうでしょう。
ご家族、仕事、周りの人たちにも迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
自分で返済することが厳しければ法律事務所に相談し、債務整理を利用しましょう。