借金問題を解決するためには、和解する方法と、時効を待つ方法があります。
借金問題で和解や時効と言われても少しイメージしづらいと思いますので、分かりやすい言葉で解説していきます。
借金問題における和解とは?
借金問題において、和解交渉を行う場合、仲直りをすることを意味しています。
仲直りというと、借金を全額返済しなくて良いというイメージをされる方もいますが、現実は全く異なります。
仲直りしたからといって、借金問題がすべて免除されるということはありません。
どちらかというと、減額交渉をするという方が、言葉の遣い方として正しいと思います。
借金問題における和解交渉は、このように行います。
「少し金利が厳しいですので、下げられませんか?」
「金利の20万円分で構いませんので、なくしてしまうことにできませんか?」
このように自分が有利な方向で交渉を進めていくことを和解交渉と言います。
和解は裁判では、調書が出ますが交渉の場合は、きちんと公正証書なりの書面で残しておくことで後々のトラブルも避けられます。
債務整理と和解交渉
上記を見れば分かりますが、和解交渉は債務整理と非常に似ています。
和解交渉は、債務整理であると考えても全く問題ないでしょう。
和解交渉として考えられるのは、自分で行う方法と法律事務所の弁護士や司法書士を雇って交渉していく方法です。
法律事務所に、債務整理を実施したいことを相談すれば、減額交渉や必要な手続きを行ってくれます。
その前に、現状の借金について、どの債務整理で交渉するのか決定しておく必要があります。
考えられる債務整理は、下記に記載する通りです。
・任意整理
・過払い金請求
・自己破産
それぞれに特徴がありますので、自分が利用したいと思うものを事前に決めておきましょう。
事前決定をしっかりと行っておけば、法律事務所に在籍する方も説明がしやすいでしょう。
借金問題における時効について
テレビなどを見ていると、時効という言葉を聞くことがあるでしょう。
実は、借金問題の世界でも時効という言葉が利用されています。
この時効に対して援用することで、借金が全額免除されることになります。
その結果、借金を返済する義務がなくなるため返済しなくて良い状態となります。
今まで信用情報機関に滞納情報が記録されていたとしても、記録が消滅されるため新規でクレジットカードなどを作成する際に、申込み審査で拒否されることがなくなるでしょう。
今まで督促などのことで困っていた方は、督促されることがなくなりますので、時効は非常に便利な制度だと言えます。
時効の援用とは?
借金問題における時効というのは、待っていれば成立するものではありません。
援用することで初めて、時効が成立することになります。
分かりやすく説明すれば、「私は借金を返済する義務がなくなりました。その事実を証明します。」と、債権者に伝えるということです。
この時効の援用を実施することで、完全に返済義務がなくなります。
しかしながら、時効の援用は簡単に成立するものではありません。
なぜなら、時効の中断というものを実施されてしまうからです。
時効の中断が実施されると、5年で時効できると計算していたとしても、すべてゼロから計算しなおさなければいけません。
例えば、あと1日で時効が成立すると思っていても、最後の1日で時効の中断が実施された場合、再び5年待たなければいけないということです。
そのため、時効の援用は簡単にできるものではないのです。
時効が成立するとどうなる
時効が成立すると、債権者は借金を返済しなくて良くなるため、非常に便利な制度だと感じるかもしれません。
しかし、あなたが利用した会社が善良な小規模金融企業だと、どのような状態になるかご存知でしょうか?
あなたのことを信用し、督促をしなかったばかりに、サービスを提供していながら借金を負担させられるのです。
時効の援用というものが成立したということは、泥棒したことと変わりません。
日本の法律では、5年以上の期間に対して、請求権がなくなるだけで、返済していないという事実は変わらないのです。
時効を待つのではなくて債務整理
他人に迷惑をかけて生きたくないというのであれば、時効を待つのではなくて、債務整理をしっかりと実施してください。
債務整理であれば、借りた分に関しては返済することができますので、極力人に迷惑をかけずに生きていくことができます。
自分で借り入れた分に関しては、自分で返済していきましょう。
借金問題の和解・時効のまとめ
借金問題は、5年経過するのを待って援用すれば、時効が完全に成立します。
しかし、債権者も時効の中断をしますので、ほとんどが成立しません。
そのようなことを考えるのであれば、すぐに債務整理を実施して借金を返済していきましょう。
その方が、毎月の返済額を確実に減らすことができますので法律事務所に相談していただきたいと思います。
弁護士や司法書士は和解の手段や方法を経験上持っていますから、年月、期間に関しても把握するのはお手の物ですし、あなたの現在の状況から一番ベストな方法を選んでくれます。
まずは、無料相談を利用してください。