消費者金融サービスの中でもアコムといえば、多くの方がその名をご存知だと思います。
2000年前後では、それなりにビジネス展開をしていたため、多くの方がその名を知ることになりました。
アコムは三菱東京UFJ系の消費者金融で、バックボーンがメガバンクですから経営状況についても問題なく、過払い金を請求すればほぼ戻ってくるでしょう。
お金持ちの消費者金融ってことです。(笑)まぁ、お金があるから貸せるんですけどね!また、対応も比較的早くて、良いとの評判です。取引履歴の開示は1週間~3週間の間で対応してくれるとの体験談があります。
今回は、アコムで過払い金返還請求を行うための必要な期間と期限についてお伝えしたいと思います。
アコムが金利の見直しを行った時期
まず、昔アコムを利用していたという方は過払い金返還請求が必ず行えるのかについて明確化します。
このことについて考えるためには、金利の見直しをいつ行ったのか知らなければいけません。
アコムは、2007年の6月頃に金利の見直しを行っているため、それ以前に借り入れを行っていた方は、過払い金返還請求が行える可能性が高いです。
それ以降に借り入れを行っていたとしても18%の法定金利となっていますので、過払い金返還請求を行うことはできません。つまり過払金が発生していないということです。
過払い金返還請求を実施した場合の回収率
アコムに過払い金返還請求を依頼した場合、どの程度のお金が戻ってくるのでしょうか。
まず、過払い金返還請求を行うことを考えると、法律事務所の弁護士に手続きを依頼する必要があります。
自分で行うこともできますが、弁護士に依頼した方が回収率が高くなりますので、法律事務所に相談することをお勧めします。
弁護士を通して和解交渉を行った場合、あなたが依頼する弁護士の仕事の進め方にもよるのですが、80%~90%回収することができそうです。
しかしながら、消費者金融の業務上、どうしても支払い日を先送りにしたいという気持ちがあります。
この感情はどの金融機関でもあるものです。
その点を考慮すれば、ある程度の期間がかかったとしても長期的に上手く手続きを進めて回収率を高めたいというのであれば、90%以上を回収することができるでしょう。
しかしながら、早めに入金をしてもらい、和解交渉を進めたいというのであれば80%で手続きを進めていくと良いでしょう。
過払い金返還請求に必要な期間について
先ほどは、過払い金の回収率について説明しましたが、回収期間についても説明しておきます。
早めに過払い金を返還してほしいというのであれば、平均すれば2ヵ月程度で返金されることになります。
手続きを早く進めることになるため、回収率が低くなってしまいますが、返還までの期間が短くなります。
一方で、過払い金返還請求を行ったときに90%以上の回収率を実現したい場合は、4ヵ月~6ヵ月程度必要だと覚えておきましょう。
弁護士に過払い金返還請求を依頼する
法律事務所に在籍する弁護士に過払い金返還請求を依頼すると、アコムに対して受任通知と呼ばれるものをおくることから始まります。
この受任通知と呼ばれるものは、弁護士が依頼を受けた事を伝えるために送るものですので、特に自分で何かしなければいけないということはありません。
そして、過払い金返還請求を行うためには、取引履歴を開示してもらう必要があります。取引履歴を取り寄せるところから始めて、過払い金が発生しているかどうかの計算書を作りましょう。
このとき、履歴の開示要求をしたとしても、すぐに開示してくれるわけではなく2週間程度待つ必要があります。
この取引履歴が開示された後、引き直し計算と呼ばれるものを行う必要があります。
本来であれば自分で計算する必要があるのですが、弁護士が代わりに計算を行うため、何もする必要はありません 。
もちろん自分でも作れるのですが、複雑だったりすると間違いのもとになります。
専門家の司法書士や弁護士に手伝ってもらうほうが確実でしょう。なぜなら大事な過払い金の計算ですから、1円でも多く正確に戻してもらわねばなりません。
間違った金額などではいけないのです。過払い金請求が間違っていて気が付いたら請求期間過ぎてた!なんてことがないようにしたいですね!
返還交渉の進め方
過払い金返還請求を、とにかく早く進めたいという方は、請求書を発送し、1週間程度でアコムと和解が成立することになります。
しかしながら、過払い金の回収率を上げて和解交渉を行いたいという方は、訴訟提起を行います。
最終的に2ヵ月~3ヵ月ほどでアコムと和解が成立することになり、訴訟を行うことはありません。
このような話を聞くと、何かしらの手続きを自分で進めなければいけないと思うかもしれません。
しかし、ここまでの手続きにおいて何もする必要はないのです。
あとは、過払い金が返還されるのを待つだけで、弁護士と契約内容を整理し手続きが完了します。
過払い金返還請求ですが、弁護士に依頼することになった場合、依頼先によって手数料が異なります。
手数料が大きければ、回収率が高かったとしても手元に残るお金が低くなってしまいますので、事前に調べて申し込む必要があります。
過払い金請求をしても後ろめたくはない
アコム過払い金の対応状況は、現在のところ訴訟ではなく和解などの話し合いにより、解決していることが多いようです。
大手の消費者金融は専門家の交渉だと依頼から1か月以内に解決して返還されることもあります。
話し合いで解決できるなら、早いしベストですね。ほぼ満額での返還から9割以上は戻ることが多いとのことです。
もし、あなたが利息制限法のグレーゾーン撤廃近辺に借金を完済していたり、長期にわたって借りていたなどの場合には、過払い金が発生している可能性が高いです。
履歴を取り寄せて引き直し計算をしてみる必要があるでしょう。
完済後のアコム過払い金請求であれば、信用情報にも全く影響がないですし、現在利用中のクレジットカードにもまったくかかわりがありませんので安心してください。
それよりも、専門家に相談して正確な数字を出してもらうほうが、あなたにとっては有効だと思います。
また取引の分断(過払い金があるのに完済し、再度借りること)などがある場合には取引の一連性を否定されることもあります。
専門家に依頼すれば、一連の取引になるように処理してくれます。(個人だと強気に出れないっていうこともありますので、注意が必要です。)
そのあたりの履歴確認もしておく必要がありますね。この点については、最高裁の判決で、過払い金について発生した利息は借入金に充当するという判決が出ていますので、一連の取引としてみるのが基本となりました。
ですので分断はない!と主張して、続いた借入金の利息もカウントし請求できるのです。
アコムでの過払い金返還請求のまとめ
アコムへの過払い金返還請求は、自分で行うよりも弁護士に依頼した方が間違いなく回収率が高くなります。
和解をご自身で交渉しようとすると、利率を下げられたりした人もいるようなので、本人の交渉よりも専門家の方が確実というのはこのあたりのことをいうのでしょう。
資金繰りにも問題が無いうえに、アコムとしても早期の解決をしたほうが得だというのはあるようです。
いずれにしても確実にアコムの過払い金を手にするには、また期間を短くして解決するには専門家の知恵を活用しない手はありませんね!悩んでいる方は是非、相談してみてくださいね。
そして、高い回収率を希望するのであれば、一定の期間が必要となります。
手続きの進め方によって、弁護士へ支払う手数料の金額も変わってくることがありますので、追加料金などが発生しないか確認してください。
また、アコムに対して過払い金返還請求を行うと、サービスを利用できなくなってしまいますが特に問題はないでしょう。手続きを正しく進めて過払い金を回収しましょう。